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2005/6/8(水) やりにくい、ということ

 
 
 
 
 
042の都予選が始まった。








スタメンに入る予感は、なくもなかった。



というのも、この日は
いつもレギュラーのSB両翼が2人とも欠席だったのだ(苦笑)。


HYちゃんも欠席だった。AZMの公式戦がかぶったのだ。
TMちゃんもだ。お子さんの参観日だった。
でも、左SBのお姉さまに至っては
たまった家事を理由に出てこなかった(苦笑)。



これは、レギュラー陣が無理してまで集まらなくても、
という程度の相手でもあった、ということだ。






AZMの公式戦も同じ日、ほぼ同時刻のキックオフだった。

Yの晴れ舞台でもあるから、本当は自分も休みたかった。
Yの試合も見たかったし、
コーチであるHYちゃんが娘のために自分の試合を返上してくれてるのに
自分だけサッカーしに出かけちゃう、というのは気が引ける。

が、HYちゃんは相談もなしに
出欠表の自分のところにグリグリ丸を書いてくれてしまった。
「アナタは試合に出なくちゃダメ」と言われた。


まぁ、留守宅を預かるサブの身の上ゆえ、
そこは素直に行くことにした。











緒戦の相手を「チームC」と仮に呼んでおこう。
今回から都に登録して新規参入してきたところだ。



結果から言うと、4−1でスコア上はいいスタートを切った。
が、監督には「こんなにヒドい試合は久し振りに見た」と
酷評を受けてしまった。




自分たちのサッカーをやること。
それで結果がついてくるのはいいんです。

確かに緒戦を勝つのは大事なことですけれども、
いつもの自分たちのサッカーが、この相手に出来なかったということは
スナオに反省しなくてはなりません。


まず自分のボールとして足下に納めること。
相手の逆を取りながら、縦にボールを動かすこと。
ノー・ルックでパスを入れるもよし、ドリブルするもよし。
縦に行かなければ、相手にとっては何の脅威にもなりません。

そして、短いパスをつないで行くには
味方同士の距離が離れすぎていました。
あれでは、いつものサッカーができなくなっても仕方ない。
そこを50分の間に自分たちで修正しきれなかった。



こういう調子の悪いときでも、このスコアで勝てるのは
地力がついてきた証拠で、それはいいことです。
早くいつもの、自分たちの狭いサッカーを思い出して
取り戻しましょう。






・・・・ということで、
試合が終わってちょっと休憩するとすぐに
空いている場所でミニ・ゲームを始める042なのだった。










自分個人としても、監督の言うようにヒドい内容だった。
よく我慢して、全員少しずつでも出場しようモードになる後半途中まで
使ってくれたものだ。


4バックのうち、主力の欠けた右SBで出た。
ポジション的には、特に不慣れというわけでもない位置だ。

が、あわくってけっぽる場面はホントに多かった。

SFMではそれでも通用する。
が、042のDF陣はそんなことではいけない。

例えバックであろうと、
このくらいのレベルの相手だったら
敢えて自陣でボールをキープし、
より有効なパスや、チャレンジのあるドリブルを繰り出さなくてはならない。
そういうプレーが要求されているのだ。


が、ほとんどそれが出来なかった。









それは何故だろう。




2日間、頭を冷やして行き着いた結論は、こうだ。

相手が悪かった。
マッチアップが、なんとSFMでのチームメイトである21才ママちゃんだったのだ!


この日記でも久し振りの登場で、いつの間にか21才になっている彼女は
東京ガスが昔持っていた少女サッカー・クラブの出身。
小柄でかわいらしい彼女は、でも
ママさんレベルでは「超」がつく程、上手いし若い。

おまけにトップ下には、御殿場を一緒に戦ったMRちゃんがいた。
MRちゃんのお友達コネクションにより
助っ人として、このなじみの深い2人が
チームCに参加していたのだ。






21才ママちゃんはバイトがあるから、SFMの練習にはほとんど来ない。
試合中はいつも、左サイドの高い位置でドリブルしながら
ひょいひょいとDFをかわして切り込んでいく。
そういう彼女をはるか遠く後のほうで眺めている自分としては、
21才ママちゃんとの1対1なんて、実はやったことがないのだ。



監督が知っていてそう組んだのかどうかは知らない。
が、右SBと言われて「うわ、ママちゃんのサイドだよ、やべ」と
正直、思った。

でもまぁ、彼女の抜きにかかるリズムは分かる。
無理に取りに行ったり、足を出したりしたらいけない。
彼女は見せ球をさらしたりもするから、これには皆さんよく引っかかるが
じっと構えて持たせたほうがむしろ怖くない。
抜かれても、後のCBが上級者2人だから、大丈夫だろう。
不用意にクロスを上げさせない間合いで、ついておけばいい。



・・・・とそこまでの方針は自分の中で立つ。


が、マッチアップが身内、というのは
どうにもやりづらいものだった。


後日、21才ママちゃんもメールをくれた。
「ハイボールを競らなかったのは、背の高さの差もありましたが(笑)
 お互い来週はMRさんのWWWとの首位決戦を控える身だったので。」




そうそう、MRちゃんのWWWは
地元のママさんサッカー・リーグでは2位をキープ。
こないだの試合でウチが一躍首位に躍り出たから、
絶対に「打倒SFM」でかかってくるんだよなぁ。
その直接対決が、今度の日曜なんだった!


てか、21才ママちゃん、そんなこと考えて
あすこでサッカーしてたんだ(笑)。















スタメンに入れない小笠原が、
練習の紅白戦で、中田を削ってどうのこうの、という
記事を見かけたけれど、
本来あるべき姿はそれだ。

スタメンは、そうやって勝ち取っていかないとならないもの。
自分のヤル気をアピールするということは
味方だろうがそのくらいの気概を持ってやらないと。
そういう努力あってこそ、
運が巡ってくるものなのだ。








普段は味方だろうが、21才ママちゃんには好きにさせない。
娘のコーチだろうが、場面が違えばチームメイトだろうが
MRちゃんにも思うようにプレーさせるもんか。

この試合は絶対に渡さない。
自分たちのサッカーでねじ伏せてやる。



・・・・なぁんて、自分が思うわけもない(苦笑)。

21才ママちゃん、やだなぁ。
MRちゃん、やだなぁ。
やだなぁ、やだなぁ、と思っていたから
そりゃぁ、いつもどおりのプレーもなにもなかったし
強い闘志を持って戦う、なんて気分でもなかった。

ましてや、21才ママちゃん相手にボールをキープして、
MRちゃんをかわして縦にイヤーなパスを出す、なんて余裕、
全然なかったもん。





別に、042の監督にお叱りを受けたのは
自分だけではなくチーム全体だが、
自分にも言いえていることだったものだから
だいぶへこんだ。












イヤだなぁ。
相手チームに2人、普段の仲間がいるってだけで
こんなに調子が崩れちゃうのに、

来年の春から
MRちゃんが中心となって地元のリーグ連合チームが
新規参入してくるんだよ。
11人全員が、顔見知りばっかのチームが出てくるんだよ。



・・・・うわぁ、とってもイヤだなぁ。






なぁんて思っちゃう、弱気な自分。



こんなことでは、せっかくもらえたチャンスが活かせないまま
万年サブに甘んじることになっちゃうぞ。




小笠原のハートで、いかないと。


とか思う反面、
いや、プロでもないし代表でもないし、
別にそんなにムキにならなくても、と思っちゃう。




こういうのって、でも、よくない。
















相手が誰でも、仲のいい友達でも、
笛が鳴ったら戦うのみ。




・・・・そういう強さと、自信を、



次の春までに、持ちたいものだ。














というか、次、いつ出してもらえるか分からないけど、
その時には、相手が誰でも上級者でも、
ぜひ。












2005/6/9(木) 北朝鮮戦のウラでは

 
 
 
 
 
 
KGWは、それでもいつもどおり
水曜夜の練習をやっていた。





YとKは、結構律儀に水曜夜の練習に行っている。
Yについては、正式にKGWに入部もした。


Kはまだ2才若くて規格外。
単にYの「おついで」として毎回一緒に参加しているが、
おねーちゃん方、おばさま方、おじさま方に
なんだかんだで可愛がってもらっている。

Yがまだ復帰する前なんかは、
Kを連れてYが付き添いで来ているみたいなカンジだったが、
ここへきてやっと
主体はYだということが、
他の人たちにも分かってもらえるようになってきた。




KGWは、少し離れた地域をホームとして
この春に活動を始めた中学生以上の女子チームだ。


運営母体が、自分たちのお世話になっている
ママさん8人制サッカー・リーグと同じで、
リーグ全体の世話役をやってくれているH氏や
WWWのMRちゃん夫妻がアシスタント・コーチとして
面倒を見てくれている。
(だから、MRちゃんもY&Kのコーチ、ってことになるのね。)


女子リーグ登録は、来春の予定。
それまで1年間、メンバーを募りながら
週3回、水・金の夜と日曜の日中に練習を続けている。







いつだか、Yに聞いたところ
彼女が所属している3つのチームは、こんなふうに違うのだそうだ。


AZMは基礎技術、
FCTは戦術、
KGWはコミュニケーションに重きを置いていると思う
・・・・とのこと。



ふーん。
・・・・じゃぁ、3つ入ってちょうど、ってこと?(苦笑)





いやいや、これは構成メンバーの問題。


AZMは、異学年小学生女子チームだから
まずは基礎練習をきちんとやる。
ゲームだけやってると、下の子が伸びないからね。
女の子だから文句も言わずにマジメに基礎練を
コツコツやる。


FCTは、同学年小学生男子チームだから
ゲームの中で使える実践的なコンビネーションを
多く練習している。

キミら、もうちっと足の技術を上げたらどうだろう、
と思わないでもないが(足がドヘタなんだよなぁ、特にYの学年は)、
ガキどもにストイックな基礎練が不評なのも分かる。
ただ漫然とゲームをやるよりは、テーマを設けて、
というのは自然な流れだろう。



KGWは、異学年中学生以上女子チームだから
技術レベルもバックグラウンドも雑多な女の子が集まっている。
毎回、メンツも違ったりする。

もっと言うと、「女の子」と呼ぶには苦しい
自分のような30年くらい前女の子だった人たちも
練習時には混ざっているので(苦笑)、
まずは名前を覚えて呼び合うところから
始めないとならなかったりする。

(基本的に、KGWはママさんサッカー・リーグと
 合同で練習などの活動をすることになっている。
 まだ人数的に、女の子だけでは足りないからだ。)


でも逆に、そういう環境もまたイイと思う。
誰とでも楽しくサッカーをやれるようになりたいんだったら、
こういう場所で揉まれた方がいい。








昨日はなぜかいつもより職場の人々が早くはけていた。
それが、北朝鮮戦のせいなのかどうなのかは不明だが、
基本的に蹴球人口の多い職場なので、そうなのかもしれない。

だから、いつもの水曜日よりは少し早めに帰ることができた。
Y&Kを迎えに、練習グランドに向かう。


心なしか、道もいつもの水曜夜よりはすいていたような気がする。
が、その一方で
W杯にはおかまいなしに、フツーに過ごしている人々だっている。



KGWの練習は、それでも人数少な目ではあった。
コーチ3、ママさん2、女の子3、弟くん1、そしてYとK。
まるでファミリーな構成だ(苦笑)。


とても女子チームの練習とは思えない光景だったが、
6対5でゲームをやっていたので
人数の少ない方に入れてもらった。
そこでまた、MRちゃんと1対1をやるハメに(苦笑)。
お互い「またかよ」って笑ってしまうのだけれど。








Yは、まだ遠慮していると思った。


ゲームの中で見ていて、「なにくそ」感が全くない。
簡単にボールは取られるわ、追いかけないわ、
どっかのユータみたいで、結構ムカつく(笑)。



が、この日曜の公式戦について
HYコーチから受けた報告によると、
地味なポジション(ボランチ)ながら、汚れ役に徹して
かえって目立っていたとのこと。






YはY、自分は自分だが、
なんかしらのメンタル面の条件によっては
気後れが出たり、気合いが入らなかったり、という弱いところは
共通しているのかもしれないなぁ・・・・。





ヒト(Y)のことを見ていると分かるが、
これはもったいないことだ。


せっかく代表戦なんぞのもんで集まって練習しているのに、
それで遠慮して、自分を発揮できないのではもったいない。

そういうメンタル的なところを
ちょびっとコントロールできるようになると
同じ練習でも、吸収できることが増えるんだろうなぁ。





同様に、一番MRちゃんがリラックスしていて
いいプレーを繰り広げるのも、この練習なんだよね。
彼女にとってのホームだしねぇ。










メンタルとか気持ちとか、よく言われるけれども


それをコントロールしてベストの状態に
ベストのタイミングでセットできるということは、
並大抵のことではない。


すごいことだよなぁ。



・・・・とレベルの違う話をまぜこぜにしてはいけないけれども、
本当にすごいことなんだなぁ、と思うのだった。









むしろ、イランをホームに迎えての最終戦が楽しみ。

でもよかった、ドイツ行き確定。











2005/6/10(金) 今年の夏合宿

 
 
 
 
FCTの合宿地へ下見に行ってきた。
火曜日のことだ。




ユーベ戦もあったので、
いっそのこと1日仕事を休んでしまえ、とばかりに
この日に設定してもらったのだ。








今年はFCTの合宿に、準備段階から係わることになった。


Yが3年の時と5年の去年は、AZMの合宿に同行した。
Yが4年の時は、FCTの合宿に同行した。
かれこれ3年間、Yにくっついて合宿に当番として参加しているが
今年ばかりは別々だ。


FCTでは6年生の親が合宿の仕切りを担当する。
年度始めの係決めの時に、志願して合宿担当に入れてもらった。

Yが参加しないのに、この役目は申し訳ない、という声も
男子のお母さん方からはあったが、
逆に、シーズン中は女子チームAZMでの試合に
ついて回ることが多くなり、
FCTにあまり貢献できそうもないことが予想されたので、
強引にならせてもらったのだった。



AZMの合宿は3年生から参加できるが、
FCTでは4年生からだ。

だから、去年はKも、Yと一緒にAZMの合宿にほうり込んだ。

でも、今年はKがFCTの合宿に初めて参加できる年だし、
・・・・多分、Y同様に高学年になったらAZMの主力として
あちらの合宿に行くことになるだろうから、
FCT合宿は、Kにとって今年が最初で最後になるだろう。


Yはいないけど、Kが行くからいいのよ。
・・・・この理由に、他のお母さん方も納得してくれた。





更には、このごろKが強くなってきた? ので
Yに仕切られっぱなしではなくなり、
文句のあるときにはYに対して挑みかかり
戦う姿勢も見られるようになってきた。

AZMの練習後なんかには、
よくYとKが(サッカー以外の些細なことで)
口論する光景も、見かけたりする。



最高学年としての役割に燃えるYに
まぁなんて言いますか、そのお役目を全うしていただくには、
Kが目の前をチョロチョロしないほうが
集中できてヨロシイんじゃないのかな、という
親の計算もあったりするのだった。








そんなわけで、
合宿地の下見と打合せをしに行ってきた。


FCTの合宿は、例年同じ場所でやる。
今年でそことのお付き合いは4年目だ。

だから、ある程度の準備のノウハウもあるし、
宿舎の使い方もおおかた決まっている。
打合せと言っても、たいして話し合うこともなく
単なる顔合わせのようなカンジだった。

おととしの夏に、当番として同行した折りには
運悪く暴風雨だ増水だ、と天候がものすごく悪くて、
行くには行ったが、一晩寝泊まりしただけで帰ってきてしまった。

だからなんと、宿舎から一歩も外に出なかった。
グランドさえも見ていなかったのだ。





そこで、今回初めて
宿舎のすぐ裏手にあるグランドまで歩いて見に行った。


・・・・う・・・・日陰がないな(苦笑)。


そのため、テント類は持ち込むのだそうだ。
そういう装備は、コーチ方の乗用車に積ませてもらうとのこと。
ナルホドー。





そして、かすみがかっていてよくは見えなかったが
フェンスごしに見える小山のあいだから
相模湾が見晴らせるのだそうだ。
うーん、それは気持ちよさそうだなぁ。




下は砂混じりの土だが、わりあい平らだ。
AZMの合宿は芝のピッチでやるから、
その部分だけはKも芝を恋しがるだろうけれども、
この宿舎のいいところは
練習後に屋外プールへ直行できるところ!

クール・ダウンにもなるし、
子供たちはきっとオオヨロコビだろう。




食事もいい。というか、実はフツーのホテルなのだ。
朝食はバイキング形式。
夕食は、監督さんの一存で
ちょっとお値段を上乗せして
お刺身がつく1ランク上のお料理を
頼むことになりそうだ(もちろん、大人コースの話)。

こんな、ホテルで合宿して
ちょこっと練習しちゃぁプールでコーチと遊ぶ。
オイシイものをいただいて、広〜いお風呂につかる。

けっこうレジャーな合宿なのだ。









FCTの監督さんは言う。

そんな、3日でサッカーが上手くなるワケ、
ないじゃないですか。

この合宿は、むしろ
仲間同士のコミュニケーションとか
集団生活をいっしょにやって過ごすとか、
そういうことがメインであって、
それでいいと思うんです。





・・・・おっしゃること、なんとなーく分かります。



でも、合宿直前には暑さ慣れのために
平日も練習を毎日する。
体力はつくはずだ。
バテない体を作ることは、少なくともできる。







まぁ、AZMの合宿とFCTのコレとを
毎年比較しながら付き合っているんだけれども、

自分としては別にどっちがどう、とは思わない。
それがそれぞれのチーム・カラーなんだし、
やってる指導者の個性だろうし。

自分は単に、子供たちや指導者や
それを見守る保護者や周囲の人々が、
快適で健康でケガがなく安全に
行って帰ってきてくれたらいいわけで。



それで、楽しかった〜! と子供たちが言ってくれたら
それでいいや、と思う。








・・・・で、また台風にぶつかられちゃって
サッカーしないで帰って来たりして(苦笑)。





そうなったら、自分が「雨女」って言われちゃうな。

さてさて、どうなりますやら。














2005/6/13(月) やりにくい、ということ、の続編

 
 
 
 
 
自分がやりにくかったのは、
042の試合でのこと。

相手チームに、普段はSFMでチームメートの21才ママちゃんがいて
彼女とのマッチアップだったから。

更に、彼女のちょい後には
ついこないだリーグ合同チームを組んで
2日間5試合を共に戦ったWWWのMRちゃんがいたから。




要するに、身内とやるのは覇気が出ず
遠慮があって、それでもちぎる位の自信もなくて、
中途ハンパになっちゃった、ってことね。












この日曜日。

今度は地元のママさんサッカー・リーグ戦。



現在首位のウチ、SFMと
2位に着けているMRちゃんのWWWの対戦。



この日はこの1試合しか予定されていなかったので、
本来ならこの1試合に全てを賭けて
全力で当たっていけばよかったのだった。



が、まずNPコーチが来られず、
チームをベンチから支えてくれる指導者がいなかった。


そして自分も、急きょ合宿の打ち合わせ会がずれ込んで
日曜日になってしまった、という理由で欠席した。
ホントは打合せは昼過ぎには終わっていて、
単に午後は鳥越に御輿を見に行きたかっただけなんだが、
とてもじゃないけれど
首位決戦を祭りで休む、とは立場上、言えなかった(苦笑)。

が、別に自分がいなくても、もちろん
どうにでも機能するチームだ。
特に上級者や若手たちが軒並み出席だったから
このメンツで絶対に負けるわけがない、と思った。







負けるわけはなかった。
が、1−1で引き分けたのだそうだ。









HYちゃんの分析によると、
まったりした試合になってしまったのは
主にベンチから「勝て勝て光線」を発する存在がなく、
ふわっと試合に入ってしまったのがいけなかったんだそうだ。


気候も暑かったしね。
あの中で、特にモチベーションを上げていくには
コーチの怒声なんかがちょいと必要だったのかもしれない。







そして、HYちゃんは同じようなことを言った。
曰く、



身内同士で馴れ合っているようなカンジがあったんだよね。


接触して誰かが倒れると、
笛も鳴ってないのに、敵味方なく周囲の選手が
「大丈夫?」と寄ってくる。
勝ち負けを争っている試合で、そんなことってありえないじゃない?

MRちゃんと1対1になっても、
どこか笑みがこぼれるというか、
ガツガツ行けない雰囲気になっちゃう。

相手のKTちゃんも
普段ならゴリゴリ上がってくるのに、全然来ない。

MRちゃんも、若手のコばっかり見ていて
そのコ頼みのサッカーになっちゃってる。



あんな情けなくなっちゃったWWWに引き分けたのが
悔しくて悔しくて、
逆に絶対優勝してやる、って気になっちゃった。






・・・・そ、そうなんだ。

いや、そこ(絶対優勝)に飛ぶか、って気はするけど
なんとなく、言ってることは分かるような気もする。






リーグ自体の熟成が進んで、
みんな仲間、みたいないい雰囲気は確かにある。

だけど、その一方で
仲が良くなっちゃった分、戦いにくいところに来ているのかもしれない。






結論は同じで、
そんなことではイケナイのだ。

身内でもガツガツ行く、小笠原のハートがないと。











闘志、って
目に見えるように出しゃぁいいかというと
そりゃ、人それぞれで
顔に出るヒトもいれば、出ないヒトもいる。


でも、絶対勝つ、って
自分たちが思ってないと
・・・・それも、ホンキで思ってないと
その思いは、体を動かすエンジンにはなりえない。





あぁ、むずかしいなぁ。
むずかしいけど、HYちゃんにはこう答えた。




日本代表だって、勝ったり負けたりしながら、
山あり谷ありで来てるんだもの。

そういうダレた試合があって、結果も出ない日があって、
でも最後まで走りきったら優勝してた、ってところを目指せばいいじゃん。

あと4試合、残ってるから。
そこで圧倒的な強さを見せつけちゃえばいいんだよ。




・・・・結局、絶対優勝モードじゃん、それって(笑)。






でも、そう言いながらすぐにまた弱気が。


自分: あ、でもそれで次に当たるチームがとばっちり受けて可哀想か。
HY: いいのいいの、そんなこと考えない!
    5点でも6点でも、獲って勝つのよ!









自分の、この「仲良しこよし病」、
治すのにしばらくかかりそうな気がするけど、

HY療法士にまずはついて行かなくちゃ。



うん、絶対優勝。
4連勝して、優勝だ。












2005/6/14(火) 移籍

 
 
 
 
 
 
 
どうしてこんなに気分が
ハートブレイクなんだろう?





「捨てられた感」だろうか。


今、東京が調子悪くてなかなか勝てなくて、
そんな中、数少ない得点の一部を稼ぎ出してくれてるのが
今野だというのに、
彼がいなくなったらどうなっちゃうんだろう?

確かにこのところの今野はおかしかった。
ボールを最後まで追わない今野。
中途半端な守りの今野。
連敗の、多少の責任は彼にもあるとは思っている。

それもこれも、移籍話で浮き足立っているからじゃないのか?






札幌の人たちも、こんな気分だったんだろうか。
自分たちのチームはJ2に沈むけれど、
今野はJ1に上京する。

自分たちのチームはJ2も夢ではないくらい沈んでいるけれど、
今野はセリエAに渡欧する。



そうやって、踏み台にされてるだけやんか。
・・・・という気持ちもなくはない。







でも、こと今野に限っては
不誠実なヤツだとはなかなか思えない。
そこは人徳。









5月の連休明けに東京のスタッフに聞いたときは
「今野は人見知りだから、行かないでしょう」
という返事が返ってきた。

日本語が通じても(苦笑)、馴染むのに難儀した今野のことだ。
もしかすると本当に人見知りを理由に
海外移籍を断りかねないなぁ、と一瞬安堵したりもした。


けれど、プロのサッカー選手としてそれはどうだろう。
「人見知り説」は、あんまり説得力がないような気もした。








慣れない慣れない、といつも言いながら
進んでいくのだろう、今野はきっと。

慣れてくれ、俺たちのヤスユキになってくれ。
そう目をかけていた「コ」だった。

その成長をずーっと見ていたかった。
毎週見ていたかったけど、
たまにダイジェストで見ることができるかどうか。






ハートブレイクな気分だけれども、
これで本当に東京に残るようなら、それも問題だ。
それはそれで、ガッカリするだろう。







今、願うのは
もしもいつか将来、サッカー選手として日本に戻ることがあったなら、
その時は東京に帰ってきてほしいなぁ、ということ。



やっぱり他には獲られたくない。

毎週見ていたいんだよ、本当は。














2005/6/15(水) ピンク誌登場

 
 
 
 
 
いや、駅の売店に(笑)。









駅の階段を、毎朝よっこらよっこら上がると
売店がある。

どのみちたま〜にしか買わないピンク誌だが、
オモテがなんだかくらいは気になる。
ので、見ようと思うが

ないんだなー。
置いてないんだよ。



ちっ、気のきかねー売店だわな、と
分かっちゃいるんだけど
なぜだか毎朝、階段登りのあとにそう思う。








でもって、電車に乗って、乗り換えの駅に着く。
そこでもまた、よっこらよっこら階段を登る。
今度のはかなり長い。

で、心拍数もちょっぴりあがったりしながら
階段を登りきると、そこにもまた売店がある。



・・・・置いてないんだな、これが。
そこにもないんだよ、ピンク誌。









だから、アウェイ戦後の発行だったりすると
職場から、わざわざ幹線道路を渡った向こう側のコンビニまで
回らないとならない。

ケッコウ不便だったりした。










それが、今週から置き始めたらしいんだな。
最寄り駅のほうの売店で。











別に、だからよく買うようになるかというと
そんなこともないだろうと思うんだけれど、


置いてないと、自分の居住区近辺は民度が低いような気がして
気に入らなかっただけ。
いや、現に低いこたぁ低いし、それでも構わないんだが、
ちょっぴり環境改善。












それ自体、どーでもいい話なんだけどね(苦笑)。










2005/6/16(木) ハートブレイク、ちょっと回復。







今日は、いきなりスカパーのページの引用から。



「梶山に関しては、レベルがレベルだし、
 出たら中心になってもらわないといけない。
 Jリーグの時みたいに先輩についていくだけじゃだめ。
 いい時は外国人ともやれるレベルだ。」
 大熊監督





自分の中では、すでに今野はもういなくなるものと
勝手に決めつけているので、
(そうやって、ショックを和らげようとしているだけなんだけど)


ボランチがいねーじゃん、どーすんのよ。
・・・・という問題についての、1つの回答オプションを見た。








梶山、働いてたよ(笑)。
45分で引っ込んじゃったけど。







三浦も浅利も、必要だ。
でも、次の世代、下の世代のボランチは絶対に必要だ。

宮沢も、いい。
このところ90分フルで見てないような気がするのが
気にはなるけれども、出れば効いてる。

・・・・で?
東京はダブル・ボランチなのに、もう終わり?
薄っ!


見たことはないが、
前田も元はボランチらしいから、DFから上げるのか?
うわー、コワイもの見たさでなら見てみたいけど(笑)。





とかなんとか思っていたら、
あ〜ら、こんなところに!


てゆーか、梶山がいることをちょっと忘れてたような(苦笑)。
うーん、トップ下のイメージが強かったからかなぁ。
ヒザの手術で消えてたせいもあるんだけれど、
でも、そういや梶山がいた!







上記の同じページには、ご本人の弁も。


「守備が苦手ということはないけど、
 大熊さんには守備ができないというイメージが
 あるのかもしれない。」
 梶山 陽平




すまん、大熊さんだけじゃなくて
アタシもちょっとそう思ってました(笑)。
てか、東京の試合で梶山を見たら
誰だってそう思うだろうが、くぉら。










不思議だよね。

置かれる状況が違うと、全然別のプレーが出てくるのって。





確かに、東京の梶山は
必ずしもよくはない。

出てくるとオモシロイことはやるし、
去年なんか苦しいときに点を獲ってくれたりもしたけれど、
まだまだトップを張るようなカンジではなかったよねぇ。
あのヘタレたディフェンスは「先輩について」いってたんだ?(苦笑)





でも、今朝のワールド・ユース(ベナン戦)の前半45分では
すごくよく動いてたんだよ。

ディフェンスしに戻ってきて挟みに来てもくれるし、
けっこうタックルにも行って止めてたしね。

相手をかわして前向いて、で、その次のパスの質が
すごくいい。
球筋も、アイディアも、その攻撃的なセンスが出てた。



確かに、いい選手だ。
今野とは別の意味で変人だろうけど(笑)。









少し元気が出てきた。
今野がいなくなっても、どうにかなる。



いや、層が薄いのは同じだけどね。
でも、足りてないよりかは、はるかにいい。
宮沢とのバランスが悪そうだとか、そういうコトもおいといて、







いないいない、と思っていたら
梶山がいた、ってーのは




すごくウレシイ。
もひとつ前は栗澤に任せたらいいし。











若いっていいねぇ。
彼らが集まって、MAXチカラを出して、それが噛み合ったら
ちょっとすごいぞ、なんてねぇ。
思っちゃうもん。

そんなこと、ないかもしれないんだけど(笑)。
打ち消し合っちゃうことだってありえるんだし。

でも、なんか期待させちゃうところが、
若さのいいところかなーと。












いや、今はワールド・ユース。
できるだけたくさん、彼らの試合を見たいから、
がんばれ。









2005/6/20(月) Y、不調。

 
 
 
 
 
Y(とK)の女子都予選はそろそろ終盤。
この週末で、ベスト4が出揃い、
決勝まで駆け込みで決めるスケジュールになっていた。



日曜日は自分の公式戦もあって、
決勝だか3位決定戦だか分からないが
見に行ってやることができない。

というわけで、土曜日は
女の子たちを連れて試合に同行した。







まず1試合やる。
それに勝つと4強入りだ。

その試合は5−0で難なく勝った。
Kの同級生、まなんが3点、くりんが2点を稼ぎ出した。
5点差をつけてくれたおかげで
Kも5分程度は出場の機会を得ることができた。






・・・・が、一方でYは不調だ。


Yはダブル・ボランチの片われなんだが、
足にボールが全くつかず、不用意にはね返しては
相手に渡し続けていた。
簡単に抜き去られることも多かったし、
とにかく運動量が少なすぎる。

あの、復帰後第1戦みたいに
なんでもかんでも芽を潰してくれるYではなかった。








少し間をおいて、次の試合=準決勝に入る。

相手はこの日AZMとの1試合しかないEEEというチーム。
暑い中、1試合余計にやっているAZMにはちょっと不利だが、
ほぼベスト・メンバーの揃っているAZMが
このEEEに負けるとは思っていなかった。




EEEとはこの春にも一度、公式戦で当たっている。
その時は0−0で引き分けて、PK戦で負けた。
Yが復帰する少し前のことだ。


その時のリベンジ、という意味もあって
コーチのHYちゃんは
どうしてもEEEに勝ちたがっていた。







上位3チームが都大会への切符を手に入れる。
だから、EEEに勝てば2位以内が確定して
この日に都大会進出が決まる予定だった。






別に、Yの不調が敗因だった、とかそういう
大それたことはないと思う。



が、開始早々の失点、という展開はいかにもマズかった。


文字通り、始めの1プレー目で
やや問題アリのサイドを突かれ、
そこをカバーに入ろうとしてYたちボランチとCBが偏ってしまい、
ゴール前を空けたところをやられた。




それでも、その6〜7分後には
くりんが角度のないところからバコン!と一発決めてくれて
前半を1−1で終えることができた。
まだ4年生だが、彼女に大いに感謝しなくてはならない。






で、そのあと、後半の立ち上がりもまたマズかった。

キックオフ早々、
前半の失点シーンのリプレイかと思うような再現シーンが(苦笑)。
かろうじて追加失点にはならずにすんだが、
Yのポジショニングは明らかに狂っていた。


さすがに見ていられなくて、
ボールだけじゃなくて、周りを見て! と声をかけてしまった。


すると、今度は周りの状況把握に時間を使いすぎてしまい、
相手の蹴るフリー・キックを見逃したりも。
・・・・声をかけて、失敗だった(笑)。









一言で言うと、試合勘がない。
どうして急にそうなってしまったのか、よく分からないが
復帰当初よりも、今の方がそのへんの判断がよくない。



ケアせねばならないことは、確かにいくつもある。
でも、その中で優先順位ってものも確かにある。

絶対にやってはいけないコトとか、
絶対に相手にやらせてはいけないコトとか、
そういう優先順位を体で覚えるまでには
まだまだだいぶかかると思った。







それでも、味方を叱咤し、具体的な指示を送り続けるY。

そうだそうだ、そうやって
覚えていけばいいんだよ。








都大会の切符は、翌日に持ち越された。
3位決定戦での勝利を目指すしかないが、
それには修正するだけの時間がない。




せいぜい、Yと反省会をするくらいしか
できることはなかった。







母: 今日のデキは自分としてはどうだった?
Y: んー・・・・体力が落ちてる。
母: うん、確かにそうだね。
   1年間、AZMの走り込みをやってない分
   落ちるのがちょっと早いね。
   1日2試合はキツそうだよね。
   それから?

Y: ボールが足につかなかった。
母: (なんだ、分かってんじゃん。)
   そうだね、ケッコウはね返しては相手ボールにしてたよね。
   どうしたらいいと思う?
Y: ・・・・もっとていねいにボールを触る。
母: そうだね。じゃぁ、それは明日の課題にしよう。













でも、一晩で
ボールが足につくでもなく、体力が増強するでもない。


むしろ逆で、
2日間連続・連戦のせいか、
更に状況は悪くなっていくのだった。



















2005/6/22(水) Y、絶不調。

 
 
 
 
明けて日曜日。



042もまた、一連の都予選中、第2戦目を戦う。


前日、YたちAZMが準決を落とし、
都大会行きのかかった3決に回ってしまったため、
HYちゃん、もといHYコーチ@AZMは
急きょ042の試合を欠席せざるをえなくなった。


・・・・決勝なら休めるコーチ、ってのもヘンなんだけど、
そこまで行けば都大会は決まっているし、
エリア内でダントツに強いBBBとやる決勝戦なんて
やる前から結果が判っているようなもの(笑)。
はっきり言って消化試合にすぎない。

それなら休んで、自分の試合に行く、と
HYちゃんは以前から宣言していた。

・・・・が、彼女の期待にYたちは添えなかったのだった。



自分のせいではないが、とてもすまない。





自分もまた、Yの親として
AZMの試合は見に行きたかったが、
今回もHYちゃんに「アナタはあっち」と決められてしまったり、
チーム幹部の方々がノキナミ欠場で
メンバー表を出したり引っ込めたりするヤボ仕事を
言いつかってしまったりで、抜けられなくなった。


YやKをHYちゃんに託し
自分は自分のサッカーへ、
というそれもまたすまない展開になっていたのだった。









そのようなわけで
・・・・つまり、今回も主力がごそっとお留守だったので
第2戦もDFとして頭から出してもらえた。
今回は左のSBだ。


第1戦が、監督から見て「ヒドい試合」だったので、
キープして短いパスをつなぐ狭いサッカー=自分たちのサッカーを、
というテーマを持って試合に入る。

前のほうを占める若いメンバーたちは
「速くなりすぎて自滅しないこと」と言い置かれてもいた。
要するに、スピードは落として巧さで勝負しろ、と。



結果は8−0。
それでも監督は「60点」と厳しい。
なにしろ、若手たちの放つシュートが
ことごとくGKの手の届く範囲内に飛んでいたのだ。

GKの逆を取る、
重心のかかっていない方に転がす、
そういういやらし〜いサッカー(笑)をしなかったら
042では叱られる。

サイドをガーッと駆け上がります、
バーンとセンターリング蹴ります、
ドーンとシュート撃ちます、みたいな
「型」をイメージしたサッカーをここの監督は嫌う。
型どおりに蹴ってるだけで、クリエイティヴでないからだ。
それより相手の逆を取る、駆け引きのサッカーをしろ、と。



なかなか、監督の及第点にはとどかない。
あと2試合、少しずつ評価を上げていきたいものだ。
そういうチャレンジがあったほうが
いい加減になったり、漫然と試合をこなしたり、という
ギャップに落ち込まないからね。




でもまぁ、そんな試合だったから
SBの自分にはあまり仕事がなかった(苦笑)。

でも、自分的には第1戦の身内相手のやりにくさで
コチコチになってたところから、
素の自分に解凍してもらったようなカンジだった。
大した役にもたたなかったが、
やっと試合に出してもらえていることを楽しく感じられた。







試合を終え、ベンチから引き揚げてきて携帯を見る。
Yたちは3決で勝ったんだろうか?
誰もメールの1つもよこしてくれていなかったが(苦笑)
着信は2つあった。
ほぼ同じ時間帯に、HYちゃんとAZMの幹事・TRちゃんからだ。



TRちゃんにまずかける。
・・・・が、通話中なのかつながらない。

それでは、とHYちゃんにかける。



HY: 今、そっちに向かってるんだけど
    そこってドコなのよ〜!?
自分: えっ?! 今どこにいるの?
HY: 駅の近くなんだけど、かれこれ40分迷ってるのよ〜っ!!


・・・・そんな。
まっすぐ着いてたら、後半だけでも出られたんじゃん・・・・(苦笑)。

で、道を教える。



HY: あー、分かってきた。
    これでやっと行けそう、ありがとね。
    だって、電話してもだーれも出てくれないんだもん!


・・・・いや、それ、ムリ。 試合中だから(笑)。


にしても、しゃべりながら運転してて、
HYちゃん捕まっちゃうんじゃないかしら(苦笑)。



自分: で、そっちの試合はどうだったのよ?
HY: 勝ったわよ! 4−0で。




ふぅ。
とりあえず、都大会は決まった。
よくやった。








この日はローテーションで
次の試合の線審をやることになっていた。
黒いソックスにはきかえて、それらしく黒いシャツを着る。
あと15分でスタンバイ、というところで
HYちゃん、到着。



ここで、電話の通じなかったTRちゃんから
メールが来る。


「Y、エ代表に決まりました。
 夏休みに遠征があるので、今日中に行けるかどうかの返事を。」




・・・・ピンク誌に書いてあったが
慣例的にU−13以下には「代表」という言葉は使わないのだそうだ。
が、この日記には社会的な意味がないので(笑)
あえて「代表」と呼んでおこう。


東京都はいくつかの「エリア」に分かれている。
今回の都大会予選も、各エリアごとに予選をやって、
上位2〜3チームが「都大会」と呼ばれている決勝トーナメントに
進むのだ。


実は、今回の予選は「エリア代表」の選考も兼ねている。
各エリアでめぼしい選手を集め、エリア代表チームを組むのだ。
夏の終わりには、エリア代表対抗戦があり、
それに優勝すると東京都代表として
関東近県の代表チームと対戦したりするのだ。


・・・・というエ代表にY?




HY: TRちゃんからエ代表のこと、聞いた?
自分: 今、メールが来た・・・・。
    昨日だって、あんなに不調だったのに?
HY: 昨日はまだよかったよ。
    昨日の時点で内定だったんだけどね。
    今日のYは、絶不調。
    選考にあたったNPコーチにも
    「Yさんは基礎をどうにかしないと」って言われちゃったわよ。
自分: はぁ・・・・。
    つうか、選ぶなよ、ってカンジなんだけどなぁ。




TRちゃんには、
「本人とも話さないとならないので、今晩まで返事は待って。
 これから線審。」
とメールを返して、旗を持つ。








次の試合の前半に担当したハーフでは、
オフサイドの違反がたっくさん!

守備側が意図的にラインを高めに上げているので
戻りきれない攻撃側選手が2〜3人(も)
オフサイド・ポジションに残っているような展開(笑)。
おもしろいように、たくさん旗を挙げてるあいだは
Yのことは忘れていられた。











旗ふって、ワン・コインながらお金をもらう。
領収書にサインをするが、
それも初めての体験だった。



それは、いい。











HYちゃんが前任のAKコーチとも相談して
AZMからエ代表に推薦したのは
いりんちゃんともんちゃんの2人だった。


ここ数年はいつも、だいたいAZMからの推薦は2名、
エ代表に入るのはその推薦された2名、と決まっていた。

だから、Yは対象外だったのだ。



前日の準決勝の前に、
試合会場でウチらのエリアで役員をやっている
NPコーチとすれ違ったときに
「迷ってるんですよ、AZMからエ代表に何人とるか」
と言われた。

「そりゃー、多い方が私はウレシイですけどね!」と
軽口をたたいておいたが、
それは、このところCBでがんばっているはんちゃんも
入れてほしいなぁ、という気持ちで言ったのだった。


が、結果は
いりんちゃん、はんちゃん、Yの3人だった。
推薦されていたもんちゃんは、入らなかったのだ。


もんちゃんは、土曜日もYと一緒にダブル・ボランチを組んでいた。
が、もんちゃんにとってそれは
あまり得意なポジションではない。

どちらかというと右サイドの前目にいるのが好きなのだが、
そこは絶対的にいりんちゃんのポジション。
かぶっているもんちゃんは、
そのボールへの食らいつきのよさ、ひたむきさを買われて
Yとのボランチ・コンビに抜擢され、
そこでもよくボールを追いかけていた。
Yが動けない分、彼女がカバーしてくれてもいたのだ。


・・・・が、なぜにY?
しかも、絶不調だというのに?










親としては、代表に選ばれて喜ぶべきなのだろうが、


サッカーを見たりやったりする者として、
どうしても納得がいかない。

それほど、自分が見たYはダメダメだったし、
翌日はもっともっとダメだったみたいだし、

逆立ちしても、
絶不調でも選ばれる実力、とかホザいてはいけない。

ましてや、そんなYに投資して遠征に出すのか?
出す意味があるのだろうか?
いや、そもそも、遠征ってなによ? 聞いたことないぞ。











「今日中に返事」と言われても
納得なしには一歩も動けない自分には
なんだか話が急すぎて、無理がいっぱいあるのだった。















2005/6/23(木) 

 
 
 
 
 
042の試合会場から、解散して引き揚げるとき
TMちゃんが気を使って
「HYちゃんの車に乗って帰る?」と聞いてきた。



この日は、朝から家が近い同士で乗り合わせて来た。
MNちゃんが車を出してくれて
中間地点にあるTMちゃん宅まで迎えに来た。
自分は、チャリでTMちゃんちまで行き、拾ってもらって
3人で来たのだった。


が、こみ入った話がありそうな気配を察したのか
TMちゃんは、そう聞いてきた。


自分: ううん、だってTMちゃんちにチャリ置かせてもらってるから。
    MNちゃんの車で一緒に帰るよ。
HY: 私も、Sさんを駅まで送っていくから。




・・・・なんとなく、
HYちゃん、もしくはHYコーチ@AZMと話すより、
TMちゃんやMNちゃんにグチりたい気分だった。
多分、HYちゃんも
今、自分とその話はしたくないと思っていたんじゃないのかな。








TMちゃんもMNちゃんも、
それぞれ2人ずつ息子さんがいて、皆サッカーをやっている。


特にMNちゃんちは変わっていて、
兄弟ともGKだ。
お母さんに言わせると、全くタイプは違うGKなんだそうだが
2人もキーパーがいる家、ってのは
洗濯物がタイヘンそうだ(笑)。


で、特に兄GKは
それこそローカル代表歴もあったりするが、
そこはGKの悲しい宿命。
東京の権田の陰に隠れて、結局1試合も出られなかった、
というような話をしていたこともあった。


しかも、兄弟2人とも
サッカーを始めたのは、強豪BBBだった。

BBBは、男子も女子も強い。
基本的にU-12のチームだから、中学校以上のシーンで名前は出ないが
自分の居住区あたりでは泣く子も黙る?BBB なのだ。






自分: さっきHYちゃんからも聞いたんだけどさ、
    ウチのYがエ代表に入ったみたいなんだけど
    彼女はまだ約1年のブランクからのリハビリ中みたいな子で、
    試合見ても、走れないわ蹴れないわで
    目も当てられない状態なんだよね。

    そんな子をNPコーチが選んじゃって、
    でも足が下手だからどうにかしろ、ったってねぇ。
    エ代表なんて、女子の場合はほとんどBBBの
    運動神経もよけりゃサッカーのセンスもいい子達ばっかで
    そんな中にYをほうり込んでも、どうなんだろう。

    その一方で、推薦されてたAZMの子が1人
    落ちちゃってるし、なんだかやりきれないなぁ。

    サッカーで選ばれるとかそういうの、
    経験ないから、よく分かんないよ。





元BBBの親で息子の代表経験もあるMNちゃんは、こう言った。



MN: でもね、代表ってのは
    万が一、選ぶ人が背番号を書き間違えたとしても
    入っちゃったらそれはチャンスなんだよ。

    問題は、入ってからだもの。
    その落ちちゃった子は、可哀想でも
    そういうもんなんだよ。
    このチャンスは活かさなくっちゃ!

    
    ただ、選考理由とか落とした理由とか
    どういう基準で決まったのか、は
    説明してほしいよね。
    それは、聞いてもいいんじゃないの?

    ましてや、NPコーチなんだもの。
    聞けば教えてくれるよ。







そうなのだ。

AZMからの推薦枠外で、Yを入れたのは
どうやらNPコーチらしい。

決めてるのがNPコーチだ、というところも
ちょっぴりひっかかっていた。



なぜかというと、
どう考えても、今回エ代表入りした女の子の親で
一番NPコーチと仲よくしてもらっているのは
間違いなく自分だからだ。



NPコーチは
少女サッカーにおいては、我らが第2エリアの役員さんだが、
ママさんサッカーにおいては、
我らがSFMのコーチであり、
ママさんサッカー・リーグ連合チームの監督でもあり、
自分のチームメートである21才ママちゃんのお父さんでもある。


21才ママちゃんが
付き合っているカレシがいる、と満を持して父親にうち明けたときに
NPコーチがなんて言ったか、なーんてことまで知っているような(笑) 
そんな近い場所に、自分はいるのだ。


NPコーチの高校時代のサッカー仲間で
今も四十雀のチームで一緒にやってる人が
つい最近までFCTの主任コーチだったりもする。

その主任コーチは、いつも自分がグランドに顔を出すと
子供たちとのゲームに入れてくれた。
彼と1対1をやるのを、ヒソカに楽しみにしていた人だ。

21才ママちゃんとは、パパたちの試合を
いつかこっそり観に行こう、と画策もしている。
(普段エラソウにしているせいか、
 四十雀の試合だけは絶対に自分に見せたくない、と彼らが言うので。)





・・・・そんな、近い人だから、
Yの実力をテキトーに見積もっといて恩情選考、なーんてコトも
あったりするのではないか? と
勘ぐってもいた。
だから、選んでしまって、あとから
あまりの下手さにあわくっているのではないか、とさえ思っていたのだ。







MNちゃんたちと車中で話していて、
1つクリアになった。


NPコーチと話をしたほうがいい。




Yをエ代表に入れる意味があるのか。
その「遠征」って、なんなのか。





TMちゃんちからチャリで一度帰宅してから、
こんどはダンナさんの実家へ移動。



なんたって、父の日だ。
ダンナさんと子供たちは先に車で実家に行っている。
追いかけて、電車に乗る。






・・・・そういや、
ダンナさんの実家の目の前にある小学校。

21才ママちゃんて、あすこの卒業生なんだよなぁ(苦笑)。





とことん、NPコーチの近くにいてしまう
自分とYなのだった。













2005/6/24(金) Q&A

 
 
 
 
 
 
父の日で、ダンナさんの実家に行ったのに
おとうさんそっちのけの晩になってしまった。





自分が実家に到着したのが、もう夕食時だったので
まず食事をいただく。

結果は知っていたけれど
Yに「今日の試合、どうだった?」なんて話題を
食卓で振ってみる。

「んー・・・・。ビミョー。」




「微妙」の一言で片づけるのはよろしくない、と
もう一度説明させられるY。

「調子よくなかったんだよ。勝ったけど。
 今度もグランドが狭くて、ごちゃごちゃしてた。
 相手にボッカーンと長いのを蹴りたがるバックがいて、
 その子とこっちのキーパーの蹴り合いになっちゃって
 つまんなかった。」
・・・・のだそうだ。


HYちゃんからは、
相手チームに、ちっこくてコマコマよく動くのがいて
そのチビちゃんに1対1で抜かれまくっていた、とも聞いていたけれど
自分に都合の悪いことを言わないのはキホンだよね(苦笑)。










で、ダンナさんと
エ代表と遠征の話をする。



Yたちの3決の後、
ダンナさんは決勝戦も観ていた。
王者BBBのボランチが素晴らしかった、という話は
本人の日記に譲るとして。



ダンナさん、曰く
「あんなにサッカーをよく知っている
 ダブル・ボランチがいるチームに混ざるんなら
 Yは必要ないんじゃないのか?」


あー、それは言えるね。
行かせても、バックアップ以外の意味はないんだろうな。

でも、まぁ
MNちゃんによると、それでも「代表」と名の付くものには
行くにしかず、なんだそうだよ。








で、NPコーチに電話してみる。




Q: まず、なんでウチのYなのか、ということなんですが。
   今日も出来が悪かったみたいですし、
   昨日の2試合を見ても、私にはよく判りません。

   BBBには、32と35の素晴らしく機能している
   ダブル・ボランチがいるとも夫から聞いてます。



A: BBBのあの子達は、もっと前で使いたいんです。
   今日も、あれは決してあるべき布陣ではなかったんですよ。
   今年のBBBは、6年生が6人しかいない。
   あとは4〜5年の小さい子が入っているので
   カバーに走らざるをえない。
   32も35も、プレーする範囲がかなり広くなっています。

   強いチームと広いピッチでやるなら、あの使い方はできません。
   あんな運動量では、1試合フルで持たないでしょう。

   だから、彼女たちの負担を減らすために
   もう1枚うしろ、ボランチの位置に人材が必要なんです。

   こう言ってしまうと語弊はあるかもしれませんが、
   このエリアの代表チームは、ハッキリ言って
   BBBの6年を中心に編成しています。
   BBBの子達をサポートできるメンバーを、あとのチームから選ぶ。

   今回、ほしかったのは
   あの32と35を活かすために、バック・ラインとの間のスペースを
   埋めることのできるボランチだったんです。


   Yさんを選んだのは、そういう意味です。
   スペースを埋める、バランスを取る、試合の流れを読む。
   そして、これが一番重要なポイントですが、うしろから声を出す。
   それができれば、中盤がかなり助かると思うんですよね。



Q: ははぁ。ナルホド。
   Yは自分では動かないですけど、声は出しますからね(苦笑)。

   ところで、AZMのもんちゃんも
   コーチ推薦で名前が挙がっていたはずです。
   Yとボランチを組んでいたのは彼女だったんですけれど・・・・。



A: 彼女は、アピールが少ないんです。
   チームのためにがんばるのか、それとも自分がやりたいのか。
   プレーの質とか技術とかいう以前に、
   訴えかけてくるものが感じられない。

   エ代表には、基本的に元気な子を選ぶようにしています。
   BBBの上手な選手の中に混じったときに
   それだけで凹むような、おとなしい子は向かない。


   その意味では、Yさんもどうだろう、とは思っています。
   BBBの子たちとの実力差を見せつけられて
   萎縮するのではないか、と。

   でも、同じ萎縮するかどうか、イチかバチかの選択なんだったら
   他の人にないものがある選手を獲ります。

   Yさんの、最大のウリである、あの声を
   BBBの上手い子たちに対しても出せるかどうか。
   萎縮せずに、AZMでやっているのと同じコトができるかどうか。
   そこが、大事です。

   実際に第2エリア代表チームの指揮を執るのは
   BBBのBOコーチですが、
   Yさんについては「止める・蹴るの基本技術に不安がある」とは
   言われています。
   今日も、イージーなミスでボールを後にそらして
   ピンチを招いていましたからね。

   そういう技術の差を、ものともせずに声を出せるか。
   ・・・・本人次第です。



Q: これから、本人とも話します。
   行くからには、そういう気持ちでやらないと、ということですね。

   ところで、今回の遠征は
   そもそもどういうお話なんですか?


A: A島で開催されるんですが、今年がまだ2回目なんです。
   あちらの近隣の県代表チームを集めてやる
   招待試合だと思ってください。

   今年、初めて東京からも呼ぼう、ということになって
   全国優勝の経験があるBBBに話がまず行ったんです。
   東京都は、東京選抜を作ってないですからね。
   呼びようがないので、BOコーチのネットワーク経由で
   BBBに声がかかったんだそうです。

   さっきもお話ししたように、
   今年のBBBは6年生だけでチームは作れない。
   でも、対戦相手はほとんどが6年生の大きな女の子ばかりです。
   チビちゃんを無理に連れて行くのは怖い、ということで
   BOコーチがこの話を第2エリア代表チームで受けられないか?と
   こちらへ回してきたんです。

   例年、エ代表は
   東京都のエリア対抗戦に出るための編成ですが、
   今回はこの遠征が持ち上がったので
   遠征に参加できるメンバーをエ代表に呼ぶことになります。

   ただ、BBBに話が来ていたのはもうしばらく前のことで、
   エントリーの期限がもう迫っています。
   BBBの父兄が、準備は始めているので
   他チームから加わるエ代表は、それに乗るだけでいいんですが、
   エ代表の選考がなにぶんこの時期なので、
   急な話になってしまい、すみません。












Yは、自分が体力的に動けなくなっても
周囲をコキ使うことはできる(笑)。


その犠牲が、もしかするとボランチの相棒・もんちゃんかもしれない。
Yがちょっと動きゃいいのに、というボールを
もんちゃんに拾いに走らせたりも、する。
Yのパシリをさせられて、
もんちゃんらしさが出せなかったのかもしれず、
サイドが好きなのに中央に置かれてしまったもんちゃんにとっては
つくづくアンラッキーな展開だな、と思う。


が、ああまでNPコーチにハッキリ言われてしまっては
HYちゃんが「それ以上、推しきれなかった」と言うのも分かる。

Yの、傲慢さがNPコーチの目に留まったのだから(苦笑)
これはもう、仕方がない。



・・・・と同時に、
なぁんだ、NPコーチ、
ちゃぁんと見て選んだんだー、
恩情選考だなんて勘ぐっちゃって、ごめんよー、とは思った。








確かに、上手い子たちの中でも
周囲をコキ使い続けることがYにできるとは、思えない。

それは、ここしばらくずーっと自分自身がクリアできていない
障害と通ずるものがある。
大きなテーマだ。



「身内に対する遠慮」


・・・・対戦相手に身内がいて、マッチアップするだけで
調子が狂ったのもしかり。
単純に、メンタルの問題だ。


同様に、自分のチームの中でも
上級者に対しての遠慮というのは、自分だけでなくよく見られる光景だ。
競っている球を上級者に譲ったり、
上級者に任せきりで棒立ちになってたり。
そんな場面は、この日の試合でもTMちゃんが何度かやっていた。



サッカー経験者の大人でもそうなのだ。

ましてや、Yみたいなコドモに
いきなりそこを克服しろ、というのは
ちょっと無理があるような気がする。




・・・・が、チャレンジとしては、面白い!



もしも、そこを越えられるのなら
それは大成長だ。














Yに与えられたチャレンジの中身が、やっと分かった。






あとは、彼女自身が
それを「やったろうじゃん!」という気持ちで向かっていけるか、
何も始まらない前から「えー、そんなのムリ・・・・」と腰が引けるか。

そこを見極めてから、参加するかどうかを決める。









本人の、気持ち次第だ。


















2005/6/28(火) そんなに急に上手くなるでもなく

 
 
 
 
 
 
 
Yに、彼女の置かれている状況を説明した。
父の日の夜のことだ。
もう、しばらく前の話になる。



Yは、A島にも行きたい、エ代表でがんばる、と言った。
まぁ、それは予想通りでもあり、
そうか、それならできる準備をしてがんばりなさい、と
夜も遅いので話をたたんで
その場は終わった。








翌日。

仕事から帰ると、Yはすぐに練習の話を持ちかけてきた。




放課後は、委員会活動や絵の教室や劇のリハーサルがあって
夕方に毎日時間をとるのはむずかしい。

だから、早起きをして朝、学校に行く前に
練習をしに公園に行こうと思う。
一緒に来てくれる?



・・・・ちなみに、「公園」というのは
近所の広〜い公園のことだが、
いくら早朝とはいえ、少女を1人で、ましてや毎日
行かせることのできないような公園だ。
そのへんの児童公園ではない。
例えはあんまりよくないが、代々木公園にYを毎朝1人ではやれない、
というのと似ている。


防犯上からも、パス練ができるという意味でも
一緒に来てくれ、という話なのだ。



うん、いいよ。
アタシも練習になるからね。

ただ、ワールド・ユースとコンフェデのある日は
お休みしていい?
ビデオに撮った試合を5時台から観ないと観終わらないから。
それ以外の日は、いいよ。








というわけで、
その翌日にさっそく公園へ行く。


Yは自分で起きてくるだけの意志はある。
が、体が思うように動いていない(笑)。


いや、早起きで体がまだ寝ているせいなのか、
それとも本当にできないのか、判断は一応保留にしておくが、
ちょっとアップがてらにドリブルさせて
もう愕然としてしまう母なのだった。



・・・・あれを、ドリブルとは呼べない。
Yは、ボールを持って走ることができなかった(苦笑)。



つくづく、なーんでこんなドヘタを選んでくれちゃったんだろねー、
と思ってしまうのだった。




自分のプランでは、
小一時間の公園練習を
ドリブルしながらのジョグで始めて、合間にストレッチングをはさみ、
その後30分程度は、その日の課題をこなせるかなー、なんて
思っていたのだった。

が、とんでもなかった。
行って帰ってくるのに(ボールがどっかいっちゃうので)
ものすごく時間がかかる。

そんなにむずかしいメニューではない。
AZMでやっていそうなことばかりだ。

1) 足の甲でボールを押し出すジョグ(行きは右足、帰りは左足)
2) 片足のみで左右に動かしながらジョグ(同上)
3) 2)をもう一度。今度は顔を上げることを意識して。
4) 行きはボディ・フェイント、帰りはまたぎを入れてドリブル


片道の長さは、少年用ピッチのゴール・ライン間相当。
やや長いが、体を起こすためにゆっくりやればいい、と思っていたら
Yのはゆっくりすぎて
これだけで主な所要時間を過ごしてしまった(笑)。



ボランチなのに、ボールが持てないのは
この技量ではムリもない、と思った。






こんなに下手だったんだっけ?
いくら寝起きでも酷いなぁ。
・・・・と考えていて、ちょっと思い当たったことがあった。




サッカーを休んでいた約1年のあいだに
Yはものすごく背が伸びた。
今や、自分より足はデカくなり
もうすぐ背も抜かれそうな勢いだ。


今風の子らしく、手足もヒョロっとしている。
ワカモノ的にそれは見栄えが悪くはないのだろうけれど、
サッカーに戻ってみたら、急に自分の縮尺が変わっていたので
ボールをイメージ通りに
自分の体で触ることができてないんじゃないだろうか。
本人が手足をうまく動かせてないような、そんな印象でもある。

同じ背が伸びるのでも
ずーっと毎日のようにボールを触ってプレーしながらなら
少しずつ調節してこられたのかもしれないところ、
休んでいる間にイメージだけはふくらんでいて、
それに合わせて、急に長くなった足を使おうと思ったら
自分の思っているのとは別のところに足があった、みたいな
そんなカンジだ。


うわー、強化以前に
マジで運動能力のリハビリが必要だ・・・・。








逆に、レベルが上の子達と一緒に
急にハードなトレーニングをしたら
Yが壊れるんじゃないか? という気もした。


とりあえず、ヒザの上の筋肉をちょっとだけつける。
足首を柔らかくする(これも、かなり硬くなっていた)。
体力をつけるだけでなく、
そういう部分的な積み重ねも必要だと思った。









もう、控えのままでいい。
試合になんて、ムリに出してもらわなくてもいいから、

そんな、声が出るかどうかなんてこたぁ、どうでもいいから、



このか細いヒヨワな子が
ケガをせずに無事に役目を終えてくれたらいいや、


という下方修正を、1日目にしてせざるを得ないのだった。












雨やビデオ観戦のせいで
先週は2回しか早朝練習に行けなかった。

が、Yは
学校から帰ってきてからも、
道ばたでリフティングをやっているらしく、
右脚の回数だけは、これまでの(5年生になった頃の)最高記録までには
戻してきた。
これで少しは、自分の脚の長さに慣れるんじゃないのかな。
・・・・Yにしては、ヤル気を見せている。






が、AZMの練習でYを見ると
・・・・んー。





そんなに急に上手くなったり
体が強くなったりするワケもなく、


まだまだリハビリ中だからね。
時間をかけて、ゆっくりいこう。











エ代表の話がなければ、
ここまでYがマジでリハビリに取り組むこともなかったのだから、
これはこれで、ウチ的には
充分意味のあることかもしれない。
・・・・と思うことにした。




そんなに急に上手くはなれない。
いくらコドモと言えども・・・・。


結果よりも、この努力のプロセスを
覚えていてくれたらいいや。







・・・・欲がないんでも、気が弱いんでもないよ。


Yのドリブルを見たら、わかるって!(笑)

















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Akiary v.0.51